作品一覧


Kyoto Honey Doll(『京都でやろう!』英語版)

【沢里裕二・著】“Mmm. Yes. Aoyama-san’s voice is so sexy. The moment you said ‘pink’, my pink pussy was squashed by the saddle. I was completely turned on. Yes, a rodeo machine…” After being laid off from her job at a publishing company in Tokyo, Mami Aoyama was working as a telephone operator for a mail-order company in her hometown of Aomori. One day, she receives a call from a female customer who wants a rodeo machine. There was something wrong with her voice. Apparently, she was agitated by the sound of her masturbating voice and the lewd images in the product description, and she answered the call in an obscene manner, which is prohibited for an operator, and was placed on leave. Then, her feet naturally turned to Kyoto, where the female customers lived. Kyoto, a city ruled by the Lewdness art master in the Dark…. A side story of the author’s debut great work, “Revival of the Dirty Metropolitan”!

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京都でやろう!

【沢里裕二・著】んんんっ。ええわ。青山さんの声、エロいわ。ピンクっていってくれはった瞬間に、ピンクのオマメがサドルにぷちゅっと潰れたんよ。うち、完全に昇ってしまったわ。ええな、ロデオマシーン──東京で出版社をリストラされたあと、青山麻美は郷里の青森で通販会社のテレフォンオペレーターとして働いていた。ある日、ロデオマシーンを所望する女性客から注文電話が入る。なにやら声がおかしい。どうやら、自慰をしながらの艶声と商品説明の淫靡な映像に煽られ、オペレーターとしては禁止行為の猥褻応対をしてしまい、休職に。そして、女性客の住む京都に自然と足は向いた。京都、そこは闇で桃園淫道家が支配する街……著者、デビュー大作『淫府再興』のサイドストーリー掌編!!

My Delicious Victim ― The Cute New Boy ―(『わたしのごちそう ─ 新入社員 ─』英語版)

【乃村寧音・著】How do you like it? You look so embarrassing. But hey, give it up and be my slave tonight. I love you…. Sorry, I’m getting excited too. That’s why I got you to wear the …… opening gag. Izumi, divorced, is supposed to be thought as a discreet and unassuming office worker. Her hobby was to eat boys she liked. And it’s a one-night-only SM play. Tonight’s victim is a new employee, Satoru-kun. It has been a long time since she has had a moe moe boy. When the company’s drinking party was about to end, she forcefully took him into a cab and headed for her home. The bed has been remodeled to allow for restraints… A pop piece that depicts a realistic modern relationship between a man and a woman from the point of view of a normal, serious girl who indulges in lewd pleasure with no repercussions!

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Women Ninja’s Code of Sex ─ Vol.1 ─(『掟─くノ一淫法帖 第一回』英語版)

【睦月影郎・著】Suppa: Twenty-five years after Sekigahara, the world was becoming peaceful, but there were still people who trained daily in a hidden village in anticipation of war. Juro was born as the only son of the Kashira of the Ubayama clan in the Odahama domain between Hakone and Ashigara, and was silently forced by his aunt Azami to endure a hard daily life since he was a small child. Now, at the age of 17, he is ready to leave for Edo. Not only to experience firsthand the workings of the world, but also to destroy his enemy, the female survivor of the Manjidani clan…. The battle begins, not only with swords, but also with In-po, which are lewd and lascivious techniques. Soon, the soft skin of the avenging enemy flushed vermilion by sex… – The first chapter of a full-length serialization of a historical-era sensual story published in the sensual literature magazine “Etsu”!

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浅草でやろう!

【沢里裕二・著】売掛金一億の回収の目途がつかなくなったホストの村上淳一は、歌舞伎町から消える。早朝のタクシーに乗って、ひとまず落ち着くことに決めた先は、誰にも語ってこなかった土地勘のある浅草だ。新宿からの追手もおいそれとは立ち入れない、裏通りの飲み屋街で緊張をほどいていた矢先、すけべな女に絡まれて、店で致してしまう。さらにその女が中居をつとめる老舗旅館に身を潜めることに──艶冨館、一見、訳ありな男と女。なにより未亡人の女将が妖艶すぎる。北浜の相場師として一世を風靡した爺さんに引き回され、すけべな中居の先輩キャバ嬢に責められ、中居は中居で……『未亡人女将の宿』を大幅に加筆修正した、リアル水商官能ハードロマン傑作!

わたしのごちそう ─ 二度目の男子 ─

【乃村寧音・著】「ほんと、よく似合うね、わたしの高校時代の制服……」自宅マンションの寝室。いつかまたここに悟くんを連れて来たいって、本当はずっと思っていた――泉には、久しぶりの萌え萌え男子だった新入社員の悟くん。あのとき、会社の飲み会がお開きになって、強引にタクシーに乗せた。それ以来の自宅調教。悟は逞しく、少し積極的に、苦悶の二年間を告白してきた。泉にもう一度、犯されたい……もしかするとこの男の子が好きで、何度生まれ変わっても悟くんを探してしまうのかもしれない。自分の思いに気づいた泉はいつになく、激しく、深く、それでいて優しい責めを繰り出した。ついに永遠の愛に溺れるのか? 気分屋の泉ちゃんに訪れた、感動の最終話!!

The Obscene Katashiro(『淫靡な形代』英語版)

【逢見るい・著】After sublimating her desires with her boss, Tachibana, who was in his early forties, Chika suddenly was told, “I want you to end this. Please let this be the last time.” The 29-year-old Chika didn’t want much. She only wanted to meet him once a week at a hotel and be hugged – Chika always came second. The owner of her part-time job, the lecturer from her college days… all the men who licked her body had a certain partner. The same goes for Tachibana. When his ex-wife died, he didn’t choose Chika as the one to remarry. When a home party was planned at Tachibana’s house, Chika went there with her colleagues who knew nothing. There, Makoto, the beautiful son of Tachibana’s ex-wife, saw her lasciviousness… Where does this woman’s passion end?

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Barefoot Goddess(『はだしの女神』英語版)

【沙布らぶ・著】The deepest part of me is fulfilled right now. “You can touch it more, you know. You like my feet, don’t you?” – Rie had an estrus period. The sensation was gradually diminishing as newcomers came into the company. That’s when she went to a bar called Dianna. She used to go to the so-called “happening bar” to satisfy her lust without any regrets. One day, after indulging in the pleasures of two familiar men, she was still feeling a bit inadequate when she felt the gaze of a man. It was Nishiguchi, her junior. When she invites him into a private room to share her secret, he begs her to step on with her foot – and she realizes her first taste fills in the blank pieces. …… A masterful short story about the depths of desire!

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上に乗って褒めて

【沙布らぶ・著】「ッお、おぉっ……! 射精るッ……絵理沙っ……」きつく体を抱きしめられ、ゴム越しの熱が膣内で弾ける。何度か駄目押しに腰を打ちつけられ、体がビクビクと痙攣する──広告代理店で働く絵理沙はいつでも『強い女』を目指す、三十歳。担当プロジェクトの社外パートナーとして招かれた石館の存在がどうにも気に食わない。茶髪で軽薄な笑い方をする年下のくせに、実力があった。ある夜、成り行きで石館のマーケター的なセックスに触れ、できる男の寂しさに気づく。同時に自分の強さも嘘っぽかった。男と女の交歓に「ニーズ」などという言葉は存在しないハズ……。正直に欲望をぶつけ始めたとき、歓喜の奔流がふたりを飲み込んでいく!!

エプロン夫人

【八神淳一・著】新入社員の康夫は同僚たちと部長宅に招かれ、部長夫人の香澄に手料理をご馳走になる。他の同僚が舌鼓を打つなか、康夫は香澄のエプロン姿に心を打たれた。彼はなによりも、女性のエプロン姿がツボだったのだ。しかも美人で、料理は上手ときている。まさに理想の奥さんが、目の前にいた。その夜から康夫は香澄の裸エプロン姿を想像し、その妄想をふくらませていく。そんなある日の昼下がり、康夫は街で香澄を見かけ、部長以外の男とラブホテルに入る現場を画像に収めた。それをネタにエッチは無理としても、念願の裸エプロンは叶えられるかもしれないと彼女を呼び出し──。女性の裸エプロン姿に執着する童貞男の願いは果たして……。鬼才による珠玉の短編!

二年A組泣き虫先生〔完本〕

【橘真児・著】亜紀夫は成績も運動も容姿も振るわない、県立進学校の新二年生男子。面倒事を引き受ける役回りの彼には、一年生のときから密かに思いを寄せる同級生の女子、めぐみがいた。クラス委員長をさっそく押し付けられて、いつものように渋々受け入れていたときに、なんとめぐみが副委員長に立候補してくれて、一気に性春が進みだす。が、BL好きの友人や、セレブな女生徒会長、その少女とレズっ子の美人、それぞれの妹や弟までもが、体育祭、合宿、生徒会長選挙、対外試合、文化祭などの行事の折々に、指で、胸で、口で、そして──なにより、一度、アルコールが入ると豹変する、教職二年目の綾子先生が、ふたりの恋路の邪魔をする。付き合っていた男にフラれたことが原因で、妙齢処女の欲望が一気に暴発する厄介な泣き虫先生……「週刊プレイボーイ」連載時から単行本化を望まれながら、青春時代の濃くて甘い粘液溢れるEL描写ゆえに刊行を許されなかった、著者本領発揮の学園物語大作、電子版でついに復活!!

二年A組泣き虫先生〔上〕

【橘真児・著】「せ、先生。出ますッ」「いいわよ。いっぱい出しなさい」しごきたてる動作が激しくなる。嚢袋も揉まれ、たちまちめくるめく瞬間が──亜紀夫は土岐峰高校の二年生。成績は中程、運動も容姿も振るわない。頼まれると断れない性格で、クラス委員長の面倒を押し付けられた。担任の綾子は、教職二年目。なにかあるとすぐに涙をこぼしそうになるのが有名な家庭科教師。そして酒で人が変わる欲望処女!教官室で料理酒を空けてしまった綾子は、ひとりやってきた亜紀夫に、案の定、大胆な誘惑に出る。泣き虫先生の面影は微塵もない。生徒と女教師、あわや、の瞬間に副委員長のめぐみがやってきて……県立進学校で巻き起こる、カウパー&女蜜まみれの青春エロ・コメ、春編! 幻の「週刊プレイボーイ」連載作品・上巻!!

二年A組泣き虫先生〔中〕

【橘真児・著】「何をするんですか!?」「だって、あなたはまだでしょう?」ベルトをはずし、前を開きながら京華が告げる。「わたくしも、お口でいたしますわ」──ふたりきりの生徒会室で、三年生で現生徒会長の京華が、亜紀夫の絶頂クンニへのお返しにフェラをほどこそうとする。慣れた手つきに、先走りが彼女の手指をネチャネチャと濡らす。美貌と気品を兼ね備え、存在そのものがセレブと言うべき生徒会長から、淫靡な相姦告白を聞かされながら、次期生徒会長候補として立候補するように命じられ、それを受け入れたご褒美……めぐみの中三の妹の罠、学年一番人気の知美のお節介、生徒会長・京華の企みにますます勃ち止まれない、淫汁溢れる学園エロ・コメ、夏編! 絶品の「週刊プレイボーイ」連載作品・中巻!!

二年A組泣き虫先生〔下〕

【橘真児・著】「亜紀夫君の大きくなってる」めぐみは意を決したように見あげ、「わたし、もっといっぱい亜紀夫君を感じたいの……からだ全部で──」濡れた眼差しで訴えた。「ね、亜紀夫君のこれ、今日こそわたしにちょうだい」──亜紀夫とめぐみは惹かれ合い、お互いに恋人同士に成長していたが、酒で豹変する綾子先生や、BL好きの美人同級生知美、セレブ会長の京華、その同性の恋人奈々恵たちに弄ばれて、本当の交わりはまだ未体験だった。処女検査?で薫と綾子と事故ってしまい亜紀夫は純粋童貞ではなかったのだが、心の底から結ばれてこそ初めての経験なのだ。それはめぐみと……直前で、なぜか邪魔が入るふたりに、ついにその時は訪れる!? 濡れ勃つ学園エロ・コメ、秋編! 伝説の「週刊プレイボーイ」連載作品・下巻!!

わたしのごちそう ─ ホスト ─

【乃村寧音・著】「クリトリスもちゃんと舐められないなんて。そんなんでよくホストが務まったね。この程度で射精したいなんて生意気」本当は気持ち良かったけれど、そう意地悪を言ってやる──泉はその日、六本木のワインバーで、三時間近く友人の琴乃の愚痴を聞いてやっていた。ホストに騙された……という救いの無いバカみたいな話だ。が、「あいつを! 蒼磨を! 調教して欲しい」と頼まれると、ま、わたしも楽しんじゃえばいいか、と作戦を練った。会員制ラブホテルのSM部屋。さすが、自ら基礎化粧品の会社を起こし、ドカンと成功している琴乃だ。古い洋館のような調度の部屋で、泉ちゃんのテクがイケメンホスト相手に今晩も炸裂する!!

わたしのごちそう ─ 専務 ─

【乃村寧音・著】「ほらっ、破裂しそうなおちんちんに、これを被せるよぉ。いっぱいぐちゅぐちゅしてあげる」パイプ椅子に後手に縛り付け、さらにペニスの根元を紐で縛りあげたタツヤのそこに、オナホールを被せ、派手に扱き出す──泉は仕事で忙しく、仕方なく始めた出会い系サイトで知り合ったタツヤとその夜、自分の会社が管理するビルの一室にいた。仕立ての良さそうなダークブルーのスーツを着こなし、いかにもナイスミドルな男は、泉の「指示」で貞操帯と、女もののパンティを身に着けて現れる。期待にギンギンのタツヤ──しかし泉はプレイの途中で気が付いた。タツヤが自分の会社の専務、古賀だということを! 泉ちゃん、圧巻の第四弾!!

わたしのごちそう ─ コンビニの男 ─

【乃村寧音・著】「へー、そっかぁそんなに射精したいの」「あっあっお願いです、お願い……早くぅー」「わかった」わたしが言うと、内田の顔に歓喜が広がる。「じゃあ、イカセてあげなーい」──泉の今回の「えもの」は近所のコンビニに勤める内田だ。『夢イキ』してしまうほど溜まっていた泉になれなれしく、花火大会の夜に、屋台で声を掛けたのが運のツキ?だった。コンビニで始まるプレイに用意周到に臨む泉。いつもより、自分自身が相当に溜まっていたこともあって──Sなのか、いじわるなのか、ギリギリのところで、自らの性癖に男を絡め取っていく手練手管が冴えわたる、男も女も淫蜜に溢れる、極上の悦楽連作、第三弾!!

幸福論

【逢見るい・著】あの女ができなかったことも、あの女がしてくれなかったことも、わたしが全部、シテあげている。わたしの乳房に挟まれた熱が、さっきよりもより熱く感じる──いじめられっ子だった奈々には昔から憧れていた幼馴染の大輔がいた。独りよがりで、強引で、ほろ苦い記憶しかくれなかった彼の結婚式に、幼馴染枠で招かれた奈々は、いつしか新婦の観察をしてしまう──数か月後、勤め先のフィットネスクラブに大輔が突然訪ねてきたところから、奈々の人生は大きく動き出した。離婚の憂き目に早くも陥った幼馴染の「奈々ちゃんには甘えちゃうんだ」という囁きは……女の幸せの形を深く抉り出し、思い詰めた果ての愛を照射する、静かな狂恋の物語!!

モンブランを買う男

【うかみ綾乃・著】永浦は身を横向きにして、涎でぬらついた玲子の頬を優しく撫でてくる。「おまえの中で、イキたい」その言葉がじんと、胸を蕩かす──三年前流れ着いた倉庫街のコンビニで働く玲子の前に、ある日突然現れた男、永浦は倉庫勤めの帰りに、三日に一度モンブランを買っていく。お互いに世を忍ぶふたりが、距離を縮めるのにさして時間はかからなかった。残してきた子供と横領事件。それぞれに切ない過去が交差するとき、時が動き出す。異形の愛は一気に激しく燃え上がり──「まん・なか You’re My Rock」でコンビを組んだ高原秀和が再びメガホンを取り、「悶憮乱の女 〜ふしだらに濡れて〜」として公開、絶賛された映画原作。著者、情愛短編の金字塔!

絵草紙屋善右衛門─義賊振り袖小僧

【越後屋・著】お前ぇ、もしかして、生娘なのか?──悪から奪い、庶民に投げ銭する振り袖小僧は神出鬼没、江戸市中ではなかなかの人気だった。奉行所ではやっきになってこの女を追っているが、誰にも捕まえられない。女鼠小僧などと呼ばれることもある。今度の艶本は、この女義賊・お小夜を主役にすることが決まった。ほどなく仲間の盛吉の執念で、ことは上々に運ぶと思われたが──「お兄ちゃん……」お小夜の悲しく、切なく、一途な過去と現在が明かされていくうちに、阿波屋たちは情のこもった奸計を再びめぐらせた。生娘を淫らに花咲かせるために、練り上げられた責めが冴えわたり、思わず咽ぶ傑作時代官能シリーズ・長編第三弾!!

絵草紙屋善右衛門─乱菊小袖の女

【越後屋・著】反物のこの柄の艶やかさと品の良さに打ち勝つには、着る側の女にもそれ相応の華と品が無くてはならない──紀州屋の頼みは、この反物を纏った女を描いて欲しいというものだった。昨今、市中で人気の危な絵に載せて評判を取ろうという目論見だ。気高く、見目麗しい武家の奥方、お兼に標的は絞られた。お兼は人気役者の藤次郎と料亭の奥座敷で密会を重ねている。そこへ、踏み込み、性感地獄に落とす──「奥方さま、素直におなりなさい」男たちの執拗な責めに、気丈に処していた妻女も、ついに随喜の吐息を漏らし始め……乱菊模様の粋な小袖を着こなす美人を、阿波屋、寒山、東斎が、華やかな艶本に仕立てる、傑作時代官能シリーズ第二弾!!

絵草紙屋善右衛門─女郎蜘蛛の女

【越後屋・著】ほれ、姫貝の中から淫水が溢れ出してきた。こんな痛い目ぇに遭いながら股間を濡らすとは、お前はほんにいやらしい女子やなあ──仕上げの墨を入れられている美貌の女侠客、お蝶を眺めながら男が言葉をかける。痛みは、とうに官能に変わっていた。苦悶は理性を飛ばし、何も考えられなくなっていった。おまけに、子分の伝吉は、褌のそこを大きくしていて──「なあに。艶本を出して首が飛んだ人間は居ませんよ」写生主義者を任じる、江戸の版元、阿波屋善右衛門。そこに連座する、上方なまりの戯作者、星川寒山。情念の絵師、甲斐山東斎。この三人の奸計が生み出す危な絵の舞台を濃密に描く、著者、渾身の傑作時代官能シリーズ!!

花は盛りに、

【沙布らぶ・著】「…マリカ、だよな?」源氏名で呼ぶ国内最大手の外資銀行に勤める橋本を振り返ると、わたしは全力で顔に笑顔を貼り付けた――大学卒業後、損保会社に勤めていた涼花の前に突然、現れたのは、かってのアルバイト先の常連の男だった。過去を悔いたり、恥じたりはない。仕事も順調に数年こなしてきたが、風俗店に勤めていた経験は、涼花に特定の恋人を作らせてくれなかった。誰かに求められると、その先にある対価を想像してしまって長続きしない心――橋本は、必死に食い下がった。ただ、会って話がしたいと。約束のホテルに出向くと、不能になった男、橋本が苦悩を語る……消費される性が生み出した、男女の悲喜劇を鮮やかに描き出す、短編書下ろし!

ひたむきな、恋

【水戸けい・著】私の処女を貫いたのは、愛する夫ではなく、彼の息子だった──大学卒業直後の仕事も続かず、家に居場所もなくなった真理子の前に、突然あらわれたのは、とうに現役を引退、先妻とも死別した高齢の男・正太郎だった。倍以上の歳の差にも関わらず真っすぐな告白に安寧を見出した真理子に、「子供を作れ」という提案が男からなされる。自分の遺伝子を継ぐ、息子の正則を「棒」として番うことだった──あまりにも初心な女と、狂った価値観で最後を迎えようとする男の奇妙な夫婦生活がはじまる。その息子にとどまらず孫までを巻き込みながら、精緻に艶めかしく描かれる禁忌で純粋な交合……狂気の恋とその淫情が冴えわたる、著者、衝撃のEL第二弾!

もう、咲くころ

【水戸けい・著】石塚晶子は道端で見掛けた若い男の腕に抱かれる想像をして満たされぬ自分を慰めていた。優しく完璧な夫を裏切る気持ちはない、ただ妄想したいだけ──。そんな中、晶子は娘と同じ保育園に息子を通わせる母親のひとり、田畑律子に声を掛けられる。美しく颯爽とし、ママ友たちの嫉妬を集める律子は晶子をマンションの一室に案内すると言った。「夫以外に、抱かれたいんでしょう?」──密室で行われる若い男達と律子の交わり。素直に自分の欲望を受け入れることのできない晶子を「心の処女」と呼ぶ律子。律子は晶子に心の処女膜を破り、自分と向き合えと迫る──繊細な筆で巧みに女性の内面を暴き、解放へと誘う気鋭の筆者、EL作品第一弾!

麗しのけだもの

【沙布らぶ・著】誰かに見られるかもしれない、気づかれるかもしれないと思いながら、服を脱いで人前に立つことに、わたしは異様なまでの興奮を覚える──平凡なOL生活を送っている霧島薫には秘密のストレス解消法があった。服を脱いでコートだけで電車に乗る。見られるかもしれない恐怖と闘いながら自宅のベランダで潤んだ媚肉を慰める。少しだけ勇気の足りない露出癖。ほぼ裸に近い状態で同僚や上司とすれ違う瞬間は、特に心地がよかった──どうしようもない金曜日の夜、いつものように自ら濡れていたとき、隣の住人、初心な大学生がベランダに出てきて……流星群が広がる夜空の下、偶然と悪戯心が、それぞれの肉体を染め上げ、心を解き放つ麗しのEL短編!

悦楽クリニック!

【滝川杏奴・著】男の人たちはこういう所で心の服を脱ぎ、勃起して射精しているのね──地方の開業医、女医の凜子は一人で医院を切り盛りしていた。問題行動の多い患者や看護師……家に帰ると大学の医局にいたときに患者として知り合った一馬が、ストレスを癒してくれる日々。ある日、二次元でしかイケない男の子の「治療」を、出入り業者に覗かれてしまい人生が狂い始める──弱みを握られ男たちの獣欲に次々と翻弄されながらも、その男たちを和らげていく健気な女医・凜子の性活。連載中より、「発狂する唇」の佐々木浩久監督が着目、早川瑞希主演で映画化が決まったジェットコースター&淫情物語! 新聞連載時には描かれなかった後半を大幅加筆した完全版!!

わたしのごちそう ─ 同級生 ─

【乃村寧音・著】豚だけ勝手にイクなんて、生意気よ。それにしても、入れられてイクなんて、雅也はただの豚じゃなくって、メス豚なんだね。メスなんだから、もっともっとメスイキしたいでしょう?──泉の趣味は、気に入った男の子を食べちゃうことだった。今回の「えもの」は、彼女がSに目覚めるきっかけをくれた大学時代の同級生、雅也。海外の政府機関で働くエリートだ。久しぶりに渋谷のバーで会ったその夜、お互いに認め合い、深め合った昔をどちらからともなく期待して──S女は生まれながらにして女王なのではなく、奴隷の存在によって女王となるのだ……現代男女関係の一コマを、軽妙に、後腐れなく、普通で真面目な女子視点で描くポップな快作、第二弾!

耽溺するエフ

【沙布らぶ・著】これ、図書館司書の女の人が、トイレに連れ込まれたり、下着をつけずに本の整理をさせられたりするんだけど…ああ、すごい。指、一本ならすんなり咥えちゃうんだな…てっきり処女じゃないかなって思ってたのに──小夜香は図書館に勤めていた。ある日、官能作家であり、純文学作家でもある「月島円」という作家の本をいつも借りていく山崎に、メモを手渡される。それは、ふとした仕草で、同じ作家を愛読することを知られた山崎からのデートの誘い──作品と同じように、駅のトイレで、そして館内で、夢想していた衝動が始まる。小夜香のエフカップの胸が若い剛棒を挟み、揉み上げながら、先端を咥え込んで……本を介した出会いに濡れる、情欲掌編!

生を乞う女

【瀬井隆・著】子供が欲しくてもできない女性たちがすがる「妊活」を生業とする、スピリチュアル・カウンセラーの葵。テレビでも人気の美魔女は、以前、夫婦で通ってきていた男・島田の恨みを買い、凌辱されてしまう。しかし激しく内部を叩く樹液の不思議な快楽に──男は、さらにカウンセリングに来た客のグラビアアイドル・美玲、葵の姪である美少女・愛奈をも毒牙にかけていく。女たちは、子宮に浴びせられる体液の熱さの虜となり、やがて自分たちから中出しを乞うようになっていく──三人の女性たちの間に共感と競争心が芽生え、ついに彼女たちと島田が繰り広げる4Pの果てに……。著者独特の淫楽責めワールド! 最終書き下ろし作品!!

無修正な彼女

【深志美由紀・著】杉山真守がAVを嫌いになったのは、恋人の友里奈が「スタイル抜群! 競泳用水着のお股に穴を開けてズッポリ挿入」に出演していることを知ってしまったからだった。ショックでED、引き籠もり──そしてAV嫌いになった真守は、トラウマを克服するためにAV制作会社でADとして働き始める。鬼監督とその絶倫嫁、アイドルになりたいAV女優、トップ男優、そして生意気で可愛いワガママ女優、モモカ。壮絶な撮影を通して数々な人々に出逢い、真守は無事にAV嫌いを克服することができるのか、そして現場の向こうに見えた真実の結末は!?──第一回団鬼六賞優秀作受賞者のスポーツニッポン紙連載作品を大幅に加筆修正。ボーナストラック付!!

だから、秘密。

【沙布らぶ・著】「少し痛いくらいがいいんだよね?」絡まった唾液を飲み込んだ茉莉は、ようやく激しいくちづけから解放されて、涙に滲んだ視界でぼんやりと天井を見上げた。「俺も……ちょっとくらい痛い方が好きなんだ」──茉莉は家を出るために、中小企業に勤め先を見つけた32歳。逃げるように家を出た。それは、10年前に遡るある出来事、療養を終えて山梨から帰ってきた弟・仁史との秘密が重くなっていたからだった。そろそろ、年下の恋人と結婚も考えていたやさき、久しぶりに弟からの電話が父の事故死を告げる。過去の秘密がふと頭を過ぎるが、実家に向かうと──業深い性の禁断を描き、狂おしい情愛を活写する、著者渾身の傑作サスペンスEL誕生!!