プラトニック

【宝生マナブ・著】テニス部のキャプテン、学年でベストスリーに入る加奈子。一方、僕はさえない、いじめの対象になりかねなかった中学時代。接点はたった一度、僕の親友の写真を撮って欲しいと頼まれ卒業式の前に渡したことだった。その加奈子が、東京での生活に病み、福岡に戻ってきていた。元気づけようと開かれた同窓会。そして別れ際の携帯──カップル喫茶、公園、ハプバー、過激な下着に、数々のLOVEグッズ──その夜から、僕は“人間バイブ”のような存在になり、加奈子と東京の旦那は異常なまでのプラトニックさに貫かれていて……飾りのない博多弁で描かれる解放の情愛小説!