第10回 驚愕の作品&みずみずしい書下ろし!

越後屋さんと言えば、大仕掛けのSM作品群が人気ですが、なんと今回は隠れた逸品を提供いただきました。紙媒体絶版後、電子媒体としても下げられてしまっていた作品で、古書市場では発売当時の十数倍の値段で取引されていたこともある長編です。SM的大仕掛けではあります。が、人気の秘密は百合的な挑発に満ち、ミステリーの風合いも孕んだ美しくも悪魔的作品。なぜ電子書籍までもが下げられたのかは、ぜひ読んでみてください。背徳のエロスが鮮烈に開花、とでもいうのでしょうか。当サイト、おすすめの逸品、です!
また、乃村寧音さんは恋人として過ごす「最後」の夜を、沙布らぶさんは不安にも似た漠然とした女性の「渇き」を、それぞれ見事に描き出してくれました。そのみずみずしい筆致を、季刊「悦」から初電子化の著名作家さんによる短篇二作品とともにお愉しみください。
いやはや、第一線の著者の過去に埋もれた作品、ELに挑戦してくれる新しい才能はまだまだあるんですね。妄想は尽きません、よ!!

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